* * * 次の日、目覚めると僕の携帯電話に一件のメールがきていた。 【おはよう蓮! 私もう神谷くんとはご飯行かない! 会いたいよ】 海愛だった。僕は内容を確認すると、二日酔いで痛む頭を押さえながら携帯電話をベッドへ投げつけた。昨夜の光景が浮かぶ。 僕はおかしいのだろうか。海愛の笑顔が他の男に向けられた、ただそれだけのことがどうしようもなく腹立たしい。 「失敗したな……」 僕は勢い良くベッドへ沈み込んだ。