* * *
「蓮! もうすぐクリスマスだね」
海愛は僕の腕にすがりつく。
「そうだな」
海愛とつき合いだしてから、半年が過ぎようとしていた。来週にはクリスマスが迫っている。
「買い物して、僕の部屋でクリスマスしようか」
僕の言葉に、海愛は満面の笑みを浮かべた。
「本当? 嬉しい! でも、お母さんと過ごすんじゃないの?」
「母さんにさ、海愛を今度ご飯に連れてきなさいって言われてたんだよ。丁度いいし、クリスマスの夕飯食ってけば?」
「いいのかな」
「僕は来てほしいな、海愛に」
僕の要望に、海愛は即答した。
「行く、行きます」
「じゃあ決まりな」
海愛は僕に寄り添い、嬉しそうに微笑んだ。