「調べた…?」

星子が驚いたと言うように呟いたので、宗助は首を縦に振ってうなずいた。

「ええ、調べました。

何もかも全てを調べました」

そう言った宗助に、星子の躰が震えた。

星子の目から、涙がこぼれ落ちた。

「…申し訳ないことをしたと、思っています。

私のせいで、関係のない方たちに濡れ衣を…」

震える声で呟くように、星子が言った。

「あなたが…」

そう言った宗助に、星子は首を縦に振ってうなずいた。

「私が東サダオを――主人を、殺害しました」