それから1週間が経った。

「はあ、やっと終わった…」

疲れた躰を引きずるようにしながら、桑田は久しぶりの我が家へと帰ってきた。

その前で、見覚えのある影を見つけた。

「またかよ…」

桑田は息を吐くと、その影に歩み寄った。

「もしもーし」

そう声をかけたら、
「――桑田くんか…?」

予想通り、影の正体は宗助だった。

自分に視線を向けてきた彼の顔は、おかしかった。

「あの…」

何かあったんですかと聞こうとした時、宗助の躰が傾いた。

「えっ、玉井さん!?」

寸でのところで宗助の躰を受け止めることに成功したが、呼吸が早いうえに荒いことに気づいた。