翌日も、その翌日も、宗助は桑田の前に現れた。

桑田はそのたびに断っては、宗助から逃げて行った。

それでも宗助はあきらめようとしなかった。

そんな日々が10日も続いたある日のことだった。

その日は人手が足りなかったので、バイトから帰る時間が遅くなってしまった。

「あー、疲れたー」

そう思いながらドアを開けようとしたら、何かが入っていることに気づいた。

取り出して見ると、封筒だった。

何が入っているのかはよくわからないが、ずっしりと重かった。

家の中に入って中身を取り出すと、カセットテープと1枚の手紙が入っていた。