上京してから3年が経った。

「――ふわーあ…」

チュンチュンと鳴いているすずめの声に、桑田は朝がきたことに気づいた。

また1日の始まりだ。

そう思いながらちゃぶ台に視線を向けた時、携帯電話がチカチカと点滅していることに気づいた。

確認をして見ると、メールがきていた。

「やった!」

桑田はガッツポーズをした。

サポートドラマーの仕事が入ったのだ。

久しぶりの仕事に、桑田のテンションがあがった。

仕事の予定は再来週だ。

この日はバイトの仕事は入っていない。

桑田はメールの返事を返した。