「こちらこそ、ありがとうございました」

頭を下げた瑛太に、
「これから僕の家…って言っても事務所なんだけど、どうかな?」

宗助がそう言ったので、
「はい、いいですよ」

瑛太は首を縦に振ってうなずいた。

彼と一緒に自宅兼事務所へ行くと、
「ソウちゃん、お帰りなさーい」

パタパタと足音を言わせながら女の子が出てきた。

(わっ、美少女!)

瑛太は彼女の顔を見つめた。

肩のところまで伸ばしたストレートの黒髪に愛らしい顔立ちは、まるで天使のようだった。

「おう、ただいま」

宗助はそう言った後、彼女の頭をなでた。

「ソウちゃん、このお兄ちゃんは?」

彼女が瑛太に視線を向けてきたので、
「僕が見つけたギタリスト、植木瑛太くん」

宗助が紹介した。