「もし嫌だったら断ってもいいし、考える時間も…」

「やります」

話をさえぎるように言った瑛太に、宗助は驚いた顔をした。

「いいのかい?」

そう聞いてきた宗助に、
「もちろんです」

瑛太は首を縦に振ってうなずいた。

「俺、あなたの元でギタリストとして活動したいんです」

お世辞でもなく、心の底から本当に思っていた。

こんなにも誰かのそばにいたいと思ったのは、これが初めてだった。

「そうか、嬉しいよ」

宗助は笑った後、
「じゃあ、瑛太のことをいろいろと聞いてもいいかな?」

そう言ったので、
「はい、よろしくお願いします。

宗助さん」

瑛太は首を縦に振ってうなずいた。