真っ先に目についた求人情報は、クラブのバイト募集の広告だった。

「18歳以上で高校生未満は不可、時給は1500円…か」

財布に10円玉が入っていることを確認すると、公衆電話で掲載されている電話番号に電話をかけた。

「はい、わかりました。

履歴書を持って、求人情報に掲載されている住所にきてください。

明日の17時にお待ちしています」

「はい、わかりました」

ガチャンと受話器を置くと、瑛太は息を吐いた。

「って、リレキショって何だ?」

コンビニで売っているものだろうか?

すぐ近くにあったコンビニに入ると、店員に履歴書があるかどうかと聞いた。

そこで履歴書とボールペンを購入すると、ファーストフード店で履歴書を書いた。

「えーっと、18歳として働く訳だから…」

履歴書に掲載されている書き方のまねをしながら、瑛太は計算をした。