高速バスから降りると、瑛太はトイレへと向かった。
個室に入ると、瑛太はかぶっていたチューリップハットとウィッグを外した。
チューリップハットとウィッグをショルダーバックの中に入れると、そこから黒のキャスケットを取り出した。
「ハハ、まさか10年以上経った今でもこんなことをするとはな」
瑛太は小さく笑った後、ミルクティー色の髪を隠すように黒のキャスケットをかぶった。
幼い頃は、母親譲りの髪の色と目の色がコンプレックスだった。
周りが黒髪に黒目なのに対し、自分だけがミルクティー色の髪にグレーの瞳だったからだ。
それも1つの個性として受け止めるようになったのは、だいぶ後のことだ。
「このバックも、そろそろ変えねーとな」
そう言うのは簡単だけど、バックもキャスケットも思い入れがある。
何故なら、上京する時に持って行ったものだからだ。
ただ1つだけ違うのは持っている荷物がボストンバックではなく、キャリーバックだと言うことである。
ちなみにこのキャリーバックは初めてツアーをやる時に買ったものである。
個室に入ると、瑛太はかぶっていたチューリップハットとウィッグを外した。
チューリップハットとウィッグをショルダーバックの中に入れると、そこから黒のキャスケットを取り出した。
「ハハ、まさか10年以上経った今でもこんなことをするとはな」
瑛太は小さく笑った後、ミルクティー色の髪を隠すように黒のキャスケットをかぶった。
幼い頃は、母親譲りの髪の色と目の色がコンプレックスだった。
周りが黒髪に黒目なのに対し、自分だけがミルクティー色の髪にグレーの瞳だったからだ。
それも1つの個性として受け止めるようになったのは、だいぶ後のことだ。
「このバックも、そろそろ変えねーとな」
そう言うのは簡単だけど、バックもキャスケットも思い入れがある。
何故なら、上京する時に持って行ったものだからだ。
ただ1つだけ違うのは持っている荷物がボストンバックではなく、キャリーバックだと言うことである。
ちなみにこのキャリーバックは初めてツアーをやる時に買ったものである。