「頼って欲しかった…!

宗助さんが俺たちを必要としてくれたように、俺たちを頼って欲しかった…!

4人で1つだって言ってたくせに、何で相談してくれなかったんだよ…」

そう言った瑛太のグレーの瞳は潤んでいた。

この場に沈黙が流れる。

それを破ったのは、
「みんな、シラタマのことを慕っているんだよ」

本山だった。

「浮橋を利用したうえに、こんなことをして悪かったと思ってる。

だけど俺たちも相談して欲しいと思ったし、頼って欲しいと思ってた。

シラタマと再会する15年間、ずっと悔んでた。

お前に気づかなかった俺たちも俺たちで悪かったけど、頼ることをしなかったシラタマの方がもっと悪い」

そう言った本山に、宗助は言葉を返すことができないと言うようにうつむいた。