1日に1回詩を書いて、それが終わったら浮橋からギターを教わる。

何となくその生活を送っていたら、中学校に入学した。

中学に入学してから半年が経ったある日のことだった。

「なあ、玉井」

その日の授業が終わったので帰り支度をしていたら、隣の席のクラスメイト・畑山に声をかけられた。

「何?」

そう聞いた宗助に、
「俺と一緒にバンドやらないか?」

畑山が言った。

「はあ?」

訳がわからないと言うように聞き返した宗助に、
「もうすぐ文化祭があるじゃん。

俺、バンドやりてーんだ!」

畑山が言った。