「えっ、何?

訳がわからないんだけど…」

戸惑っている宗助に、
「いいからいいから!」

浮橋は彼にギターを持たせた。

訳がわからないまま、何故か浮橋からギターを教わるはめになってしまった。

「お前にこんな才能があったなんて、俺は全く知らなかった!

詩人なんてもったいねえ!

お前は自分で詩を書いて、それを歌にする仕事――いわゆる、ミュージシャンになるんだ!

大丈夫だ!

宗助、お前なら絶対になれる!

心の底から俺が保障する!」

浮橋の熱意に、宗助は押されるしか他がなかった。