宗助は半ズボンのポケットからお守り袋を取り出した。
普段から肌身離さず持っているのか、お守り袋はボロボロで破れているところがあった。
「何だい、それ?」
そう聞いた浮橋に、宗助はお守り袋から何かを取り出した。
色あせている半紙だった。
宗助は半紙を広げると、浮橋に見せた。
「“玉井宗助”…?」
半紙には毛筆で彼の名前が書かれていた。
「僕が赤ちゃんだった時、これを手に持っていたって園長先生が言ってた」
そう言った宗助に、
「ほーん」
浮橋は返事をした。
気のない返事だったにも関わらず、宗助は得意そうに笑うと半紙を折りたたむととお守り袋に入れた。
普段から肌身離さず持っているのか、お守り袋はボロボロで破れているところがあった。
「何だい、それ?」
そう聞いた浮橋に、宗助はお守り袋から何かを取り出した。
色あせている半紙だった。
宗助は半紙を広げると、浮橋に見せた。
「“玉井宗助”…?」
半紙には毛筆で彼の名前が書かれていた。
「僕が赤ちゃんだった時、これを手に持っていたって園長先生が言ってた」
そう言った宗助に、
「ほーん」
浮橋は返事をした。
気のない返事だったにも関わらず、宗助は得意そうに笑うと半紙を折りたたむととお守り袋に入れた。