「そろそろ行くぞ」

宗助がそう言って、3人に白い手袋を渡した。

「指紋がつくと面倒だから、ちゃんとするように」

宗助が白い手袋を手にはめたので、
「はーい」

3人もマネをするように手袋をはめた。

「さ、始めるとするか」

パンと、宗助は手をたたいた。


仕事を終えて事務所へ戻ると、
「やっぱり、あるもんなんだな」

黒いごみ袋に入っていた札束を取り出し、テーブルに並べながら瑛太が言った。

「市民の皆様が汗水垂らして稼いだ金を…よくやってくれるぜ」

札束を数えながら桑田が言った。