「簡単に言うと、悪行によって金銭を貯め込んだ金持ちから盗んで、それらを貧しい人たちに分け与える…と言うところかな」

そう説明した宗助に、
「じゃあ、いい泥棒って言うことなの?」

夏々子が言った。

「そうだよ。

僕たちも悪い人たちからお金を盗んで、それを貧しい人たちのために分け与えてあげようって」

「わーっ、何かおもしろそう♪」

手をあわせて楽しそうに言った夏々子に、
「おいおい、正気かよ…」

瑛太は呆れたと言うように息を吐いた。

「やるなら宗助さんとなっちゃんだけでやってくれ。

そんなことに俺たちを巻き込もうとするな」

桑田も瑛太に同意をするように言った。