荒畑は片手で髪をクシャクシャにすると、
「やっぱり、そうなりよったか…」
と、呟いた。

「えっ?」

(そうなりよったかって、一体どう言うことなんだ?)

瑛太は荒畑を見つめた。

荒畑は深く息を吐くと、
「次の休みはいつやか?」
と、聞いてきた。

「や、休みですか?」

瑛太はジーンズのポケットからスマートフォンを取り出すと、スケジュールのアプリを起動させた。

「えーっと…2週間後、ですね。

名古屋の翌日です」

スケジュールの確認をすると、瑛太は答えた。