バタンとドアが閉まったのと同時に、宗助は膝から崩れ落ちるようにその場に座り込んだ。

「わかったように言うんじゃないよ…。

あの人は本当に、訳がわからないから嫌いだ…」

呟いた後、宗助はズボンのポケットからピルケースを取り出した。

そこから錠剤を1粒出すと、口の中に放り投げた。

ゴクリと喉を動かすと、宗助は息を吐いた。

「僕は僕なりのやり方で、あいつらを…そして、なっちゃんたちを守るんだ」

自分に言い聞かせるように呟いた後、両手で頭を抱えた。

過去の記憶が、フラッシュバックをし始める。