同じ頃。

「来週からツアーとなると大変だな」

社長室のソファーに腰を下ろしている彼の前に、宗助はローズヒップティーを差し出した。

「それがバンドと言うものだよ、兄貴」

宗助は答えると、向かいのソファーに腰を下ろした。

「あいよ」

ショルダーバックから出した分厚い茶封筒をテーブルのうえに置いた。

宗助は茶封筒を手に持つと、その代わりと言うように分厚い茶封筒をテーブルのうえに置いた。

「あいつが動き始めた」

彼が言った。

「何だって?」

宗助は聞き返した。