「そして、あなたは火事で死んだことにするために烏山の自宅に火を放った。

タバコの火の不始末に見せかけるため、彼のタバコを使った」

そう言った宗助に、
「ええ、そうよ。

あいつは母を殺したんだから、当然のことをしたまでだと思ってるわ」

ケリーが答えた。

「だけど、あなたのことを見ていた人物がいた。

それが…」

宗助は岡島が眠っているベッドに視線を向けた。

「彼女、岡島さんだった」

そう言った後、宗助はケリーの方へと視線を戻した。

「あの時あなたは体調が悪いとウソをついて、僕らの前から立ち去った。

だけど実際は、岡島さんを口封じとして殺害するために都内へ向かっていた」

「どうしてそれを…?」

夏々子が宗助のそばに歩み寄ると、タブレットを渡した。