「許せなかった…!

私と母にひどい目にあわせて、自分は借金を押しつけて家出した…!

そのせいで母は死んだって言うのに、あいつは反省した様子を1つも見せなかった…!

せっかくつかんだ幸せをあいつに壊されるのはごめんだった…!

何より、私を大切に育ててくれたお父様とお母様に迷惑をかけたくない…!

そう思って私は…」

「あの日の夜に、烏山を殺害しようと彼の自宅を訪ねた。

だけど、あなたがきた時には彼は殺害された後だった」

さえぎるように言った宗助に、
「えっ…?」

驚いたと言うように聞き返したのは、夏々子と瑛太と桑田の3人だった。

「烏山は、ケリーさんが殺したんじゃなかったんですか?」

瑛太は驚いた様子で宗助とケリーの顔を交互に見つめた。