「まあ…悪いとも言えないし、いいとも言えないよな。

ケリーさんと四月一日社長の関係は」

瑛太はやれやれと言うように息を吐いた後、サングラスを下ろした。

「宗助さんはどう思います…って、何してるんですか?」

桑田が宗助に視線を向けると、彼はスマートフォンをいじっていた。

「ああ、すまなかった。

岡島さんの容態が心配で、彼女の同僚の方から何か連絡がないか見ていたんだ」

宗助はスマートフォンをスーツのポケットに入れた。

「同僚の人が岡島さんのお見舞いに行ってるの?」

そう聞いた夏々子に、
「ああ、1日に1回誰かが必ず行ってくれと僕が頼んだんだ」

宗助が答えた。

「その岡島さんって人、誰も身寄りがいないんですか?」

瑛太が不思議そうに聞いた。