「この調子で最後まで頑張れよ」

「はい」

四月一日はケリーに笑いかけた。

「今から買い物に行くけど、何か買って欲しいものがあるか?」

そう聞いた四月一日に、
「特にないです」

ケリーは首を横に振った。

四月一日は一瞬寂しそうな顔をしたが、
「そうか、じゃ」

そう言った後、その場から立ち去った。

彼の後ろ姿を見送った後、
「トイレに行ってきます」

ケリーは宗助に頭を下げると、その場から立ち去った。

彼女の後ろ姿を見送ると、
「本当に父娘なのかしら?」

夏々子が言った。