「じゃ、シラタマの分までしっかりと盛りあげてくる！」

本山は宗助の頭をポンとたたくと、荒畑と徳重と一緒にステージへと向かった。

「子供じゃないんだから」

宗助はたたかれたせいで少し乱れてしまった髪を整えながら毒づくように呟いた。

「仲がよろしいんですね」

ケリーが宗助のところに歩み寄ると、話しかけた。

「ソウちゃん、あたしたちに出会う前は彼らのマネージャーをしていたんです」

夏々子がケリーに言った。

「あっ、コラ…」

宗助が言っても時すでに遅しである。

ケリーは驚いたと言うように切れ長の目を丸くさせると、
「そうだったんですか？

それで彼らと仲良しなんですね」

納得したと言うように首を縦に振ってうなずいた。