「宗助さんはバニラとクッキー&クリームとグリーンティー、どれにします?」

そう聞いてきた桑田に、
「先に2人が選んでくれ。

僕は残ったヤツにするから」

宗助が答えた。

「シラタマのヤツ、相変わらずの控えめぶりだな」

本山が徳重に話しかけた。

「昔からそうだったよね、最後に残ったヤツをとるって言うの」

徳重が答えた。

その時、
「こんばんわ、玉井宗助さん」

そう言って目の前に現れたのは、全身を黒で統一した服装の女だった。

「ケリーだ」

瑛太が彼女を見ると、呟いた。

「彼女が…」

夏々子は目の前のケリーの存在に圧倒されるばかりである。