それから数日が経った。

夏々子と瑛太と桑田の3人は数日前と同じ都内の某レコーディングスタジオにいた。

「もう少し音あげてくれないか?」

そう言った桑田に、
「あいよー」

夏々子が返事をした。

瑛太はギターのチューニングをしていた。

「今戻ったぞ」

宗助がスタジオに入ってきた。

「おかえり、ソウちゃん」

夏々子が宗助に向かって行った。

「はい、アイスな」

宗助が持っていたコンビニの袋をテーブルのうえに置いた。

「おっ、やった!」

「やわもちあるかー?」

瑛太と桑田は嬉しそうにテーブルに歩み寄った。