夏々子は首を傾げて、
「ソウちゃんたちが多数決をとるんじゃなくて?」
と、言った。

「このアルバムはなっちゃんの指揮で動くから、なっちゃんの好きにすればいい。

なっちゃんが両方歌って、気に入った方を採用すればいいんだから」

宗助は夏々子の頭をなでると言った。

夏々子は笑うと、
「うん!」

首を縦に振ってうなずいた。

そんな2人の光景を黙って見ていた瑛太と桑田は、
「やっぱり…」

「甘過ぎだね」

「過保護どころの問題じゃねーな」

呆れたと言うように呟いた。