「あっ」
ペン立ての方を探していた夏々子が黒のボールペンを手にとった。
「あったか?」
宗助がそう言って歩み寄ったのと同時に、引き出しの確認をしていた瑛太と桑田もやってきた。
「たぶん、これが例のボールペンだと思う」
夏々子は宗助にボールペンを見せた。
「これ、文房具店で100円で売ってたよ」
桑田が呆れたと言うように言った。
「でもあのペン立てにはかわいいデザインのペンばっかりだったわよ?」
夏々子はさっきまで見ていたペン立てを指差した。
彼女の言う通り、ペン立てには人気キャラクターのペンや蛍光カラーのペンがあった。
その中で何の変哲もない黒のボールペンがあると言うのは、確かに不自然な気がする。
「ちょっと貸して」
宗助は夏々子からボールペンをとった。
そのボールペンを観察するようにじっと見つめた後、
「これは…ボールペン型の盗聴器だな」
と、言った。
ペン立ての方を探していた夏々子が黒のボールペンを手にとった。
「あったか?」
宗助がそう言って歩み寄ったのと同時に、引き出しの確認をしていた瑛太と桑田もやってきた。
「たぶん、これが例のボールペンだと思う」
夏々子は宗助にボールペンを見せた。
「これ、文房具店で100円で売ってたよ」
桑田が呆れたと言うように言った。
「でもあのペン立てにはかわいいデザインのペンばっかりだったわよ?」
夏々子はさっきまで見ていたペン立てを指差した。
彼女の言う通り、ペン立てには人気キャラクターのペンや蛍光カラーのペンがあった。
その中で何の変哲もない黒のボールペンがあると言うのは、確かに不自然な気がする。
「ちょっと貸して」
宗助は夏々子からボールペンをとった。
そのボールペンを観察するようにじっと見つめた後、
「これは…ボールペン型の盗聴器だな」
と、言った。