「できるまでまだ時間がかかるから、それまで寝てていいよ」

そう言った宗助に、夏々子は首を縦に振ってうなずいた。


「あ~あ…おはよう、宗助さん」

瑛太が頭をかきながらキッチンに現れた。

「ああ、おはよう」

宗助はパンケーキをひっくり返しながらあいさつを返した。

「その様子だと、あんまり眠れなかったみたいだな」

そう言った宗助に瑛太は椅子に腰を下ろした。

「枕が変わると眠れねーんだもん。

それに最上階で寝るのって何か変な感じ」

愚痴っぽく言う瑛太に宗助は笑った。