「元カノだったの?」

「彼女が20歳で、僕が27歳の時につきあってた」

「学生?

それとも、働いてた?」

「大学…確か、2年生だったと思う。

彼女が居酒屋でバイトしてた時、その店に僕とBIRDMENが来店したのがきっかけだった」

「そうだったの」

「彼女は雑誌記者になるのが夢だって言ってた」

「なってたよ。

ソウちゃんのことを恨んでて、週刊誌にソウちゃんのことを悪く書いてた」

「…仕方ないな」

「ソウちゃんは、彼女のことをなんて呼んでたの?」

その質問に、宗助は夏々子の顔を見た。