ガチャッと、また部屋のドアが開いた。

「――どう言うこと?」

そう言って現れたのは、
「――ソウちゃん…?」

目をおおっていた手を下ろすと、夏々子は言った。

そこに現れたのは、宗助だった。

トレードマークのオールバックは下ろしているけど、自分がよく知っている宗助そのものだった。

「えっ?」

瑛太と桑田はポーズをやめると、目の前にいる彼を見つめた。

「ソウちゃん…!」

目頭が熱くなるのを感じながら、夏々子は手で口をおおった。

「宗助さん!」

瑛太と桑田の声が重なった。

それぞれの3人の姿に宗助は微笑むと、手で前髪をかきあげた。

前髪を後ろになでつけると、3人の元へ歩み寄った。