「そしたら、そいつが広場で何者かに殺害されていた。

あんたはシラタマが殺害したと思った。

そして、恨みを晴らすために記事を書いた…と言うところだな?」

そう言った本山に、
「そ、それは…」

千恵美は何かを反論しようとする。

「それは、何だ?

違うとでも言いたいのか?」

問いつめる本山に怖くなったと言うように、千恵美は椅子から立ちあがった。

「おい、まだ話は終わってないぞ!」

自分に背を向けた千恵美に本山は言葉を投げたが、彼女は逃げるように店を出て行った。

その後を追うように、誰かが店を出た。