父親となった男は、酒がなかったら少女と母親に暴力を振るい、酒を飲んでも少女と母親に暴力を振るった。

母親は少女を守った。

「ごめんね、ごめんね、ごめんね…」

少女を抱きしめて、義理の父親からの暴力に耐えながら、母親は泣きながら少女に何度も謝った。

母親がいたから、少女は暴力に耐えることができたのだった。

――きっと、また2人で暮らせる時がくる。

少女は信じて疑わなかった。

少女が7歳になった時――母親が、少女を捨てて逃げた。

義理の父親の暴力は、少女を容赦なく襲った。

「やめて、お義父さん!」

拳が、蹴りが、少女の小さな躰を襲う。

「うるせえ、お前が邪魔なんだよ!

あんなクソ女の子供なんかいらねーんだよ!」

少女を罵倒している間も、暴力は止まらなかった。