本山の手には今日発売の週刊誌があった。

週刊誌の表紙も、宗助の話題で踊っていた。

彼が週刊誌を開いたのと同時に、桑田は目をそらした。

「あの、“ボクちゃん”って…?」

そう聞いた瑛太に、
「見たまんまだよ。

俺たちのマネージャーを務めていた当時のシラタマは頭もっさりで、牛乳瓶みてーなダサい黒ぶち眼鏡をかけてたんだよ」

本山が質問に答えた。

「今と全然違うんですね」

そう返した瑛太に、
「俺たちもおったまげたよ。

あのボクちゃんが“渋いイケメン”、略して“シブメン”になってたんだから」

本山が言った。

「差し入れ、なんだけど…君たちがどれが好きかわからないから、いろいろ買ったんだ。

初めてだよ、コンビニで1万近くも買い物したのは」

徳重がそう言いながら、紙袋から中身を出した。