「つっ……付き合う訳ないじゃん!あたし、稚尋と付き合ってるんだよ!?」




それを、あたしに別れろって言うの!?








「まっ…まぁまぁ。落ち着いて雛、澪ちゃんに怒られたのって…初めて…ごめん」





頭に血が上って、何も考えられなくなってしまっていた。




そう考えていると、次第に冷静な考えが浮かんできた。












……あたし、雛に怒鳴っちゃった…。








「…ごめん、怒鳴っちゃって…」





そう言う澪の俯いた頭を、雛はまた優しく撫でた。




それは雛の癖なのかも知れない。