「弥生君が…?」




「そう。彼、必要以上に大人びてたと思わない?それに稚尋の弟なら、もっと自由奔放になってるでしょ」







うーん…


言われて見ればそうかも知れない。




しっかり着こなされた学ランに、まだ一本も染色されていない黒髪。







唯一、その身嗜みでも勉強漬けなのだと思わないのは。






やっぱり彼が稚尋の弟なのだからなのだろうか。