「ごめん…ごめん……」




その一心で、あたしは謝り続けた。







その時、



バシンッ!






「いたっ…!?」




頭になんともこぎみのいい音が響いた。







ゆっくり目を開けると、そこにいた笑顔の人間。






「雛ちゃあ〜ん」




「あたし、そんな事で親友裏切る人じゃないんですけど」



雛は怒っていた。


目にいっぱい涙を溜めて、雛はあたしに怒っていた……。