そう。 稚尋の実の弟、弥生君の事。 弥生君はどうしてあたしに“彼女にならない?”なんて言ったのか。 そしてそれに動揺しているあたし。 全てにおいて、訳がわからなくなっていた。 どんな反応をされるだろうか。 そう思い、恐る恐る雛子に視線をうつす。 雛子は何やら眉間にしわをよせ、考えごとをしているように見えた。 そして次の瞬間、大きなため息を零した。 .