はぁ… 焦るあたしにふってきた、稚尋のため息。 しかしそれはあたしに向けられたものではなかった。 グイッ 稚尋が弥生君の腕にてをかけた。 弥生君を見る瞳はとても冷たく、まるで氷のようだった―……。 「弥生、澪から離れろ」 グッ 弥生君の腕を掴む稚尋の指に力が入った。 フッ その行動に、弥生は気味の悪い笑顔を向けた。 .