どうして稚尋のマンションに弥生君がいるのかは、すぐに理解する事が出来た。 弥生君は稚尋の家に居候しているのだ。 「……ちょっ…放して…」 何となく状況がつかめてきた澪は、手探りで真っ暗な部屋の中の電気スイッチをさがした。 段々……眼も暗闇になれてきた。 そしてスイッチを探していた手も。 パシッ 「何してるの?澪さん」 あっさりと弥生君によって静止させられてしまった。 .