「ふふっ……姫はいつまでたっても本当に…可愛いな」




「ばっ……馬鹿っ…」



この、思わず歯が浮いちゃうような台詞が簡単に出ちゃうのも彼の性格で。




あたしの心を性懲りもなくくすぐるの。














「………ん…」



稚尋の唇はいつもより熱くて。



風邪をひいているのだと言う事がわかった。








そして。



「……はぁ…」


その、はく息すら熱くじめっと熱を持ったものだった。








やっぱり……熱あがってるのかも知れない。







あーあ。


多分、あたしのせいだろうな。