でも。



その聖夜の笑顔に素直に答える事が出来なかった。





笑ったつもりだったけど、それは力無い笑顔。










あたしの頭はもう、稚尋中心で回ってるのかもしれない。







「うっ…うるさい///」





「うぉ〜?照れてるー…」



「なっ…」





でも少しだけ。





この少しの時間だけは、心が軽くなったように思えた。




キーンコーン……










意外といい奴なのかもね。




聖夜って。










起立!



授業が終わる寸前、聖夜が小さな紙切れを私の机に置いた。