* * *




その三日後、稚尋は学校を休んだ。



やっぱり。


弥生君との生活が重荷になったんだろうか。








心配だった。








コツン。


授業もまともに耳に入らないでいた澪に、隣の男子が澪の頭を小突いた。





久しぶりの、からかい。






聖夜だった。




「お前…元気なくね?あ、桜がいないからか?」



そう言って、あたしを挑発するかのように笑う聖夜。





その幼い笑顔は、少しだけあたしの尖った心を解していってくれてるようにも思えた。