澪はその意味がイマイチよく理解出来ず、首をかしげた。
〔稚尋と弥生君は実の兄弟なんだけど…実質、両親に可愛がられてたのは弥生君だけなの〕
「え?」
〔つまり、稚尋はある意味での虐待を受けてたって訳……〕
「………………」
その真実に、何も返す言葉が見つからなかった。
稚尋が…虐待?
信じられなかった。
〔ま、信じられないのも訳ないけど。あたしも初めて知った時はビビったから〕
そうか。
稚尋は…一番大事な時に、一番欲しかった愛情をうけられなかったんだ。
.
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…