!!! あ、そうだ。 大切な事思い出した!! クルッ 澪は自分の腕時計に視線をうつした。 早く帰らなきゃいけないんだった。 時刻は午後4時50分をさしていた。 「ごめんなさい!もう、行かなきゃ…」 「あ、大丈夫です!どうぞ行って下さい」 ニコニコと笑う弥生。 トク…… やっぱり、稚尋の笑顔に似てる。 不覚にも、ちょっとときめいちゃったよ。 「ごめんなさい」 澪は弥生にそう告げて、その場を後にした。 これが、二人の初めての出会いだった。 .