きっと、これからもたくさんのツラいことや悲しいことがあるのだろう。


 それでも、きっと、アナタがいれば大丈夫。


 そう思うから。





「これからもよろしくね、稚尋」





 何があっても、私はあなたについていくよ。



 だから、これからも沢山私を愛してね。




「もちろん」




 怒る心咲を抱き上げ、背負った稚尋は、澪の泣き笑いに笑顔で答えた。






「帰ろっか」




「うん、帰ろう」




 同じ方向を向いた2人は、心を1つに進み出す。