昔の雛が聞いたら叩かれてるんだからね。





「そうかも…な…」







スタッ

何故か、急に立ち上がってしまった。

そしてそのまま口が有り得ない言葉を紡いでゆく。








「ばっかじゃないの!?…そんなの…そんなのただの甘えじゃない!!澪ちゃんに拒絶されるのが怖くて何も出来ないだけでしょう!?あの二人の間に入ろうとする勇気がないだけ…違う!?…そんなのただの弱虫だよ!!」





…嗚呼だめだ……止まらない…………。




雛…やっぱりおかしいんだ。


何でこんなに胸が痛いの?











「雛子」




彼が名前を呼んだ。



たったそれだけなのに、相変わらず騒ぎ出す自分の心が情けない。





「………ごめん」



感情が制御仕切れなかった自分自身にどうしようもなく腹が立った。




しかし雛子はそのまま聖夜と向かい合うと、精一杯の笑顔で言葉を繋げた。







もう、やめよう。
もう終わりにするんだ。






絶対…雛に幸せなんてやってこないんだから。