春。



新しい制服。




新しい学校。



「みなさん!ご入学おめでとうございます」





高校生活の始まり。




稚尋とは、一緒のクラスになりました。




なんだか、高校生活楽しくなりそう。




そう思った。







チョン








誰かがあたしをつっついた。




それは………隣の人?




「君、朝宮澪ちゃんだろ?けっこう有名だよね」



「え?」




突然話し掛けられ、対処に困ってしまった。





そんなあたしの困り顔を見て、彼はクスッと笑った。







そして、小声で耳打ちした。













「君……桜稚尋の彼女だろ?有名だよ、美男美女カップルだって」