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不思議な事に、生まれた時から今まで父親と会話をした事がなかった。



勿論、親子でキャッチボール…なんて事も経験がなかった。







それは勿論母のせい。


塾に家庭教師。

ピアノにスイミング。


僕に遊びの暇なんて、今まで存在していなかったのだ。









『弥生、お勉強は?』


『テスト、どうだった?』


『先生、何か言ってた?』



いつも会話はソレ。






『学校楽しかったか?』


とか。


『遊ぼうか』



なんて、聞かれた事も言われた事も今までなかった。










僕はずっと篭の鳥。




空を飛べない卑屈な鳥だった。