キィ…… 弥生はリビングに入り、その場で立ち止まった。 リビングのソファに、稚尋が眠っていた。 薄手のワイシャツに、ボタンを三つも外してる。 フワッ…… 稚尋の眠るソファに近づくと、微かに香る、ハニーシュガーの香り。 それは今日、澪がこの部屋に足を踏み入れたと言う事だ。 ハニーシュガーは、澪の香りだ。 前に抱きしめた時、その香りに思わず正気を失う所だった。 まったく… こんな所でいちゃつきやがって………。 .